愛知県民は意外とコーヒーを飲まない? 喫茶店文化とコーヒーの消費量

「愛知は喫茶文化だからコーヒーを飲む人が多いんでしょう?」

 

「名古屋ってコーヒー屋さんがいっぱいありますよね!」

 

県外からいらしたお客様とお話をしていると、こういった言葉を耳にすることがよくあります。確かに、名古屋、もっと言えば愛知県にはカフェ・喫茶店がたくさんあります

 

それに、愛知県民のお客様だと「旅行に行くと、つい喫茶店を探しちゃうのよね!すぐ喫茶店で休みたくなっちゃうの!」なんて口にすることもしばしば。

 

こうしたことを見ると、確かに愛知県の方はコーヒーをたくさん飲んでいそうです。ただ、ちょっと調べてみると、愛知県民に抱くイメージと事実は意外と違うこともあるようです。

 

名古屋のコーヒー消費量はそれほど多くない

コーヒー豆とコーヒー液統計局の「1世帯当たり品目別年間支出金額及び購入数量(二人以上の世帯)」を見ると、実は名古屋市は全国でもコーヒー(コーヒー豆)に使っている金額は39位。

 

こうしてみると、名古屋市は、むしろ「コーヒーにあまりお金を使わない市」のようです。

 

1位 奈良市
2位 京都市
3位 大津市
4位 広島市
5位 金沢市
~~ ~~
39位 名古屋市

出典:http://www.stat.go.jp/data/kakei/5.htm

 

ランキング上位陣は、奈良市や京都市など、老舗ロースター(焙煎屋)さんや喫茶店が多い地域。上位陣はある意味、納得の結果ですが、同じく喫茶店文化のある名古屋が「コーヒーに使う金額ランキング」でトップクラスにいないのは不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。

 

ちなみに、先ほどランキングは「コーヒー豆の購入金額」のランキングですが、「コーヒーの消費量ランキング」で見ても、名古屋は全国24位で、全国でもまんなかぐらいの消費量。

 

「名古屋や愛知は喫茶文化!」と言われますが、意外と「喫茶文化=コーヒー文化」というわけではないのかもしれませんね。

 

愛知県には喫茶店がいっぱい!

こうなると、「そもそも愛知県民は喫茶店によく行くというイメージ自体がそもそも間違っているのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

いえいえ、そんなことはありません。

 

まず、単純な喫茶店の数では、全日本コーヒー協会のデータによれば、愛知県は大阪に次いで第2位の店舗数となっています。平成26年時点では、なんと愛知県は東京よりも喫茶店の数が多いのです!

 

1位 大阪府
2位 愛知県
3位 東京都
4位 兵庫県
5位 岐阜県

出典:http://coffee.ajca.or.jp/wp-content/uploads/2016/03/data07_2014.pdf

 

ちなみに、お隣の岐阜県も全国5位の喫茶店数。岐阜も喫茶店文化だと言われますが、確かにカフェ・喫茶店の数は全国でもトップクラスのようです。

 

また、総務省の「喫茶代の1世帯当たり年間支出金額の都道府県庁所市別ランキング」を見てみると、名古屋(15,018円)と岐阜市(12,945円)がワンツーフィニッシュで、全国平均(6,045円)の倍以上のお金をカフェや喫茶店に使っているようです。

 

1位 名古屋市
2位 岐阜市
3位 東京都区部
4位 神戸市
5位 大阪市

出典:http://coffee.ajca.or.jp/wp-content/uploads/2016/03/data07_2014.pdf

 

岐阜県もモーニング文化など、なにかと愛知県の喫茶文化と並べて語られますが、どちらの県も立派に喫茶店文化と言っていいでしょうし、県民の方たちもカフェ・喫茶店を愛していることがわかります。

 

愛知県民はカフェや喫茶店でいろいろな楽しみ方をする

では、なぜ愛知県民のコーヒーの消費量やコーヒーに使うお金の金額はそれほど多くないのでしょうか?

 

カフェの風景それはきっと、カフェや喫茶店が愛知の人たちにとって「いろいろな使い方ができる場所」だからでしょう。

 

朝のモーニングの時間をゆっくり過ごし、ランチタイムには食事をし、カフェタイムにはスイーツを楽しむ。こんな生活の一部のような使い方をしていると、カフェや喫茶店は必ずしも「コーヒー屋さん」という見方ではないのかもしれません。

 

実際、当店はコーヒーをメインとするカフェですが、それでも朝からお子様連れのご家族が、お父さんはコーヒー、お母さんはシェイク、お子さんはココアで……といったように、「コーヒーが飲めないから家族のだれかを連れてこない」といったことはありません

 

あとは、カフェや喫茶店が身近にあるため、コーヒー豆を購入して、わざわざ自宅で淹れるといった習慣が他県に比べると薄いといったことも考えられます。

 

愛知県民のコーヒー豆の購入金額が少ないのは、そのぐらい「いろいろな使い方ができて、家族や友人など、いろいろな人と行けるカフェ・喫茶店文化」が根付いているという証拠なのかもしれません。

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