喫茶店のコーヒーはなぜ火傷しそうなぐらい熱いの?熱いほうが美味しいの?

「コーヒーを飲んでいたら、火傷しそうなぐらい熱いコーヒーに出会った」

 

そんな経験がある方もいらっしゃるでしょう。カフェや喫茶店でコーヒーを飲み始めたころ、そんなコーヒーに出会ったことがあるかもしれません。実際、そんな熱々のコーヒーが好きなお客様もいらっしゃいます。

 

ただ、すべてのカフェ・喫茶店のコーヒーが熱々なわけではなく、それほど熱くないコーヒーもたくさんあります。それでは、ここにはどんな違いがあるのでしょうか?

 

昔ながらの喫茶店のコーヒーは熱々が多い

まず、「熱々のコーヒーを出してくれ」という方はたいてい昔ながらの喫茶店に行き慣れている方が多いです。

 

鍋と火特に名古屋ではそうですが、昔ながらの喫茶店では、「コーヒーを事前に淹れて保存しておいて、提供前に鍋などで温めなおして出す」というスタイルが非常に多くあります。

 

こうして後から温めなおしたコーヒーは、カップも持てないほど熱々の状態まで温められる傾向にあります。

 

いろいろ理由はあるでしょうが、ひとつにはコーヒーを事前に一杯一杯淹れておくよりもはるかに早い時間で提供できるために、モーニングなどスピード感が重要な喫茶店でこうしたスタイルが一般的になったのかもしれません。

 

ただ最近のコーヒー屋さんでは、オーダーを受けてから一杯一杯コーヒーを抽出するスタイルが一般的になってきたため、「温めなおす」という工程がなくそれほど熱々にまではなりません

 

そのため、昔ながらの喫茶店に行きなれている方の中には「ぬるいから、もっと熱くしてくれ」という方もいらっしゃいます。

 

バリスタもできる限りお客様のご要望にお応えするため、カップをお湯で温めたり、抽出器具を温めてできる限り温かい状態でコーヒーを提供しますが、温めなおす場合に比べると絶対的に温度は低くなってしまいます(※と言っても、火傷をするレベルではないだけで十分温かいです)。

 

「なんでお店によってコーヒーの温度が極端に違うんだろう?」

 

と疑問に思った方もいらっしゃるでしょうが、「その場で出したコーヒー」なのか、「後から温めなおしたコーヒーなのか」という違いがあったわけです(※一部、サイフォンで淹れたコーヒーなど例外もあります)。

 

「コーヒーは熱いほうが美味しい」は本当か?

さて、コーヒー好きの方の中には「コーヒーは熱いうちに飲むのが美味しいんだ」と言う方もいらっしゃいます。

 

確かに一理あります。ホッと一息つきたいとき、それはノドの渇きを潤すような冷たいアイスコーヒーではなく、体の中から温めてくれるような温かいコーヒーが美味しく感じるものでしょう。

 

ただ、どんな温度のコーヒーが好きかは好みです。

 

ホットコーヒーもアイスコーヒーも、あるいはぬるいコーヒーだって、それぞれの温度のコーヒーにそれぞれの魅力があります。

 

それでも一つだけ断言できることは、「美味しいコーヒーは冷めても美味しく飲める」ということです。

 

人間の味覚は、体温の±25度ぐらいが敏感にいろいろな味を感じ取れると言われます。逆に、温度が極端に高かったり低かったりすると、味を感じ取りにくくなるわけです。そのため、アイスコーヒーなどを作るときは、普通よりも多くのコーヒー粉を使って抽出したりします。

 

アイスコーヒーの裏話!どうしてホットコーヒーより値段が高いの?味が濃く感じるの?

 

つまり、冷めてくると「なんだか美味しくないな」というコーヒーは温度のせいではなく、コーヒーそのものの品質、もしくは好みそのものが合っていないのかもしれません。

 

わたしたちバリスタは、できれば提供したコーヒーは温かいうちに飲んでほしいなとは思いますが、冷めてしまったときでも美味しく飲めるようなコーヒーを出したいとも考えています。

 

熱々のカフェラテがあまり無いのはなぜ?

ラテアート(くま)ちなみに、熱々のコーヒーに出くわしたことはあっても、熱々のカフェラテやカプチーノに出会ったことがある人はかなり少ないと思います。

 

それは、バリスタがある程度以上ミルクを温め過ぎないようにしているから。ミルクを温めすぎると、牛乳のたんぱく質が変化してしまい、食感が悪く甘さのないミルクになってしまうからです。

 

ですので、基本的にバリスタはミルクを70℃前後の温度までしか温めません。ぬるいことは決してありませんが、熱々というほどのミルクにはなりません。そのため、カフェや喫茶店のカフェラテ・カプチーノは熱々にならないわけです。

 

ただ、「絶対に熱々のカフェラテやカプチーノは提供しない」というわけでもなく、お客様の強いご要望があれば、きちんとご説明をしたうえでそういったカフェラテを作ることもあります。

 

みなさんが、もしホットのカフェラテやカプチーノをカフェ・喫茶店で頼むことがあれば、温度はどのぐらいか、ミルクの食感や甘さはどれぐらいかを気にしながら味わってみてはいかがでしょうか。

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