kakuounote/ 11月 24, 2018/ blog, ニュース/ 0 comments

先日、コンビニコーヒーのマシンが変わり「今後はコンビニでもドリップ式のコーヒーが主流になる」というニュースがありました。

 

 

これまでファミリーマートやローソンなど、一部のコンビニではエスプレッソ式のコーヒーをメインに押し出しウリにしてきたのですが、どうやらファミリーマートがセブンイレブンなどと同じくドリップ式のマシンを使ったコーヒーに切り替えるよう。

 

ただ、「エスプレッソ式のマシン」とか「ドリップ式のマシン」なんていわれたって、よくわからない人からしたらチンプンカンプン。コンビニはこれまでどんなコーヒーを出していて、これからはどう変わっていくのでしょうか?

 

ドリップ式とエスプレッソ式の違いは?

そもそも、ドリップ式の抽出とエスプレッソ式の抽出で出したコーヒーは、なにが違うのでしょうか?

 

ドリップコーヒーのように、コーヒー粉にお湯をかけ、成分を抽出する方法を「透過法(とうかほう)」「濾過法(ろかほう)」と呼んだりします。

 

ドリップコーヒー

 

“コーヒー粉をお湯が通る”ので透過法と呼ぶわけです。一番の特徴としては、飲み始めから飲み終わりまで続く余韻や、淹れ方によってかなり味わいが変わるところでしょうか。

 

それに対して、エスプレッソのように(ドリップコーヒーよりも)細かく挽いた粉に圧力をかけたお湯を通して抽出する方法を「加圧法(かあつほう)」と呼びます。

 

エスプレッソ

 

その名の通り、圧力をかけて抽出するので“短時間で””濃いコーヒー(エスプレッソ)”が抽出できます。これをお湯割りして通常のコーヒーの濃さにしたのがファミリマートやローソンのコーヒーだったわけです。

 

ちなみに、当店にもこのメニューはありますが、1杯分のエスプレッソをお湯割りしたこのメニューはアメリカーノと呼ばれます。特徴としては、ドリップコーヒーに比べると、一口目の味わいが強く、後味がすっきりとしているところでしょう。

 

ドリップコーヒーとアメリカーノは、どちらも濃さとしてはそれほど変わりませんが、飲んだ印象としてはまったく違うドリンクになります。

 

イメージするなら、同じ100%ジュースでも果汁を絞って抽出したジュースがドリップコーヒーで、濃縮還元で濃いものを割って100%にしたのがアメリカーノといったところでしょうか。

 

「お湯割り」とか「濃縮還元」なんて表現を使うと、そちらのほうが劣っているように聞こえるかもしれませんが、どちらが良い/悪いではなくあくまで好み。とはいえ、日本ではまだまだアメリカーノを出すお店はそう多くありません。

 

コンビニコーヒーもドリップコーヒー主流の時代へ

そんななか、ファミリーマートはエスプレッソをミルクで割ったカフェラテを押しに出して、アメリカーノと並べて販売してきました。

 

よく、「ドリップコーヒーのほうが日本人の好みに合う」なんて言われますが、そんな”好み”に合わせて業界1位のセブンイレブンに対抗しようとしているのかもしれません。

 

しかも、公式サイトを見てみると、このマシンの変更に合わせて通常のコーヒーに加え、10月上旬から「スペシャルティコーヒー(1杯180円)」の提供も始めるよう。

 

ファミマコーヒー

今秋から順次、“新型コーヒーマシン”を導入 「FAMIMA CAFÉ」発売以来の大刷新

 

もともと、私たちバリスタから見ても、ファミリーマートは(コンビニコーヒーのなかでは)コーヒー豆の品質が高かったうえ、さらに高品質のコーヒーを提供するということで、がぜん楽しみになってきました。

 

これでエスプレッソ式のマシンを使っているのはローソンだけ

 

コンビニコーヒー業界は流れが変わり、ますます激戦区になっていくようです。

 

コンビニコーヒーの流れはカフェに影響するか?

ちなみに、よく「コンビニコーヒーがこんなに売れていると、コーヒー屋さんとしては危機感を覚えませんか?」と言われます。

 

正直なところ、コンビニコーヒーがどれだけコーヒー豆の品質を上げても、あるいはマシンの質を上げても、脅威に感じているバリスタはそう多くないと思います。

 

なぜなら、むしろコンビニコーヒーを入り口に、カフェや喫茶店でコーヒーを飲む人が増えるのを期待しているからです。

 

もともと、今のバリスタをやっている人たちも多くは「どこかの喫茶店で」あるいは「スターバックスなどのシアトル系カフェで」コーヒーに出会い、コーヒーを知りたいと思った人ばかり。

 

コーヒーに触れる間口が増えること、あるいは日本人全体がいろんなコーヒーに触れられる環境は、むしろバリスタとして歓迎すべきでもあります。

 

ファミリーマートがスペシャルティコーヒーを出したことによって、スペシャルティコーヒーには「自家焙煎屋で初めて出会った」という方が、「コンビニで初めて出会った」に変わるだけです。そこから先の、「コーヒーの楽しさ」はやはり店舗でしか伝えられないこともあると思います。

 

たとえば、当店ではお客様にコーヒーのご案内をするとき、それがどんな特徴を持っていて、どんな方に飲んでほしいかを説明しています。こういったお客様お1人お1人に合わせたコーヒーの提供は、まだ今のコンビニではできていないことです。

 

ですので、もし、コンビニコーヒーがさらなる盛り上がりを見せ、ちょっとでもコーヒー全体に興味を持つ方が増えてくれたら、この業界にかかわる人間として、これ以上の喜びはないでしょう。

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