水出しコーヒー

美味しい水出しコーヒー(コールドブリュー)の作り方やおすすめの器具、豆の選び方

アイスコーヒーには大きく分けて急冷式水出し式(コールドブリュー)の2つの作り方があります。

 

急冷式はホットコーヒーを濃く淹れて、氷などに注ぐことで作ることができますが、水出し式は自分で淹れたことがなく、作り方やどんなコーヒー器具を使えばいいか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

ここでは、水出しコーヒーの作り方について「おすすめの器具」「淹れ方」「おすすめの豆」の3つのポイントに絞ってお伝えします。

 

水出しコーヒーの作り方は大きく2つ

まず、水出しコーヒーの作り方は大きく分けて「透過式」と「浸漬式」の2つがあります。

 

水出しコーヒーの作り方

 

透過式はいわゆるドリップ式です。(画像左)

 

上から水がぽたぽたとコーヒー粉に落ちてきて、だいたい30~120分ぐらいで水出しコーヒーが出来上がります。透過式は水が通り抜ける力がかかるため、浸漬式よりも短時間で作れるうえに、凝縮感のある味わいを楽しめるのが特徴です。

 

コーヒー粉の量と挽き目の細かさ、水の量は一般的なドリップコーヒーと同じで構いません。弊社の場合は下記の通りです。

 

1人前

コーヒー粉 10g 

中細挽き

水 165g

 

欠点を上げるとすれば、家庭用のドリップ式水出し器具(ウォータードリップサーバー)では、水の落ちるスピードの調整ができないため、濃さを変えづらいことでしょうか。

 

もちろん、コーヒー粉を増やしたり、挽き目を細かくすることで濃くもできますが、落ちるスピードは一定なため、より短時間で水出しコーヒーを作ったり、あるいはもっと時間をかけて作ることはできません

 

余談ですが、業務用のドリップ水出し器具には、水が落ちるところにコックがついているため、抽出スピードを調整することができます。家庭用にはついていないため、もしどうしてもドリップの水出しを本格的にやりたい!という方は、業務用を検討してみるとよいでしょう。

 

業務用水出しコーヒー

 

ドリップ用水出しコーヒー器具で言えば、IWAKIのウォータードリップサーバーがおすすめです。水出しコーヒーに必要なパーツが一通りそろっており、価格も安価なので、始めやすい道具と言えるでしょう。

 

IWAKIウォータードリップサーバー

 

浸漬式水出しコーヒーの作り方

透過式とは違い、コーヒー粉を水の中にずっとつけておくのが浸漬式の水出しコーヒーです。

 

浸漬式水出しコーヒー

 

浸漬式の水出しコーヒーは、水にコーヒー粉を漬けてから12時間ほどでできあがり、だれにでも簡単に作れる水出しです。また、濃さを変えるだけなら、コーヒー粉を漬けておく時間を変えるだけでOKというカスタマイズ性の高さもあり、家庭ではドリップ式よりも広く浸透しているやり方です。

 

デメリットとしては、長時間コーヒー粉を水につけておくやり方なので、あまり細挽きの粉を使うと、微粉(小さい粉)が漬かりすぎて過抽出のえぐみを感じることがあります。

 

浸漬式の水出しコーヒーを作る場合は、比較的粗め(中粗挽き~粗挽き)のコーヒー粉を使うのがおすすめです。

 

浸漬式におすすめなのは、KINTOのコールドブリューカラフェや、HARIOフィルターインコーヒーボトルなどです。どちらも2,000円台で、サイズ感も冷蔵庫のドリンク棚に入るサイズなので、冷蔵庫で作った麦茶のような冷たい水出しコーヒーを楽しむことができます。

 

コーヒー器具を買わずに水出しコーヒー

また、浸漬式に限って言えば、水出しコーヒーは専用の器具がなくても大丈夫。夏場の時期になれば、コーヒー屋が水出しコーヒーバッグを販売しているので、それをお好みのカラフェに漬けておけばOK。

 

当店でも、普通にコーヒー豆を購入するよりお得な水出しコーヒーバッグを販売しています。

 

 

また、100均などで販売されているお茶用の詰め替えバッグなどにお好みのコーヒー粉を詰めてもOK。こうやってみると、浸漬式の一番のメリットは「専用の器具を買わなくてもよい」ところと言えるかもしれませんね!

 

水出しコーヒーにおすすめのコーヒー豆

この時期になると、「水出しコーヒーにおすすめのコーヒー豆はありますか?」と聞かれますが、正直に言えばお好みでお好きな豆を選んでいただいてOKです。

 

水出しは急冷式のアイスコーヒーに比べると、やわらかく苦味を感じづらい味わいになります。そのため、水出しコーヒー用の豆と言って販売しているロースターだと、深煎りの苦めのコーヒーを使うことが多くあります。

 

もちろん、コーヒー感のあるどっしりとしたコーヒーが好きという方は、ぜひそういう深煎りのコーヒー豆を使うとよいでしょう。当店のコーヒー豆ですと、覚王山ダークブレンドなどがバランスもよくおすすめです。

 

 

ですが、水出しに中煎りや浅煎りのコーヒー豆を使ってはいけないということはありません。夏場の暑いときなどは、こうしたキレのある水出しコーヒーもきっとおいしく感じられるでしょう。

 

まとめ

今回の記事をまとめると、下記の通りです。

 

1. 水出しには透過式と浸漬式の2つがある

2. 透過式は短時間でできるが、家庭用だと作る早さを変えられない

3. 浸漬式は誰でも簡単に濃さを変えられるうえに、器具を選ばない

4. 水出しはどんなコーヒー豆を使ってもOK

 

以上です。

水出しコーヒーは普通のホットコーヒーで淹れる味わいと違い、まろやかでごくごくと飲める飲みやすさが特徴です。ぜひ、その違いを味わってみてください!

ブログに戻る