デカフェ(カフェインレス)コーヒーって一体どんな味がするの?美味しくない?

デカフェ(カフェインレス)コーヒーって一体どんな味がするの?美味しくない?

コーヒーは飲みたいけど妊娠中でカフェインが気になる、血圧の薬を飲んでいてカフェインを控えたい…などなど、最近、コーヒー好きの方でも体調や健康への影響を気にしてデカフェ(カフェインレス)コーヒーに注目している方が増えているようです。

 

でも、アメリカやヨーロッパなどに比べると、日本でデカフェのコーヒーが飲めるところは多くありませんし、デカフェってよく分からない方も多いのではないでしょうか?

 

ちなみに、私たちは常時2種類のデカフェコーヒー豆を案内していますが、 お客様によく「デカフェのコーヒーって美味しいの?」と聞かれます。

 

 

 そこで今回はデカフェのコーヒーについて簡単に説明していきたいと思います。

 

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デカフェ(カフェインレス)とノンカフェインの違い

ちなみに、デカフェについて聞かれるとき、「ノンカフェインのコーヒー豆はありますか?」と尋ねる方が少なからずいらっしゃいます。

 

デカフェとノンカフェイン、同じようなものに思いますが、ノンカフェインは読んで字のごとく、カフェインがゼロという意味です。ですが、基本的に、厳密な意味でカフェインゼロのコーヒーは現状ありません。

 

そのため、今のところは極限までゼロに近くカフェインを除去したコーヒーという意味で、デカフェ(カフェインレス)コーヒーが普及しているのです。

※カフェインを99%以上除去したコーヒー豆なら1%未満しかカフェインは入っていないから、ノンアルコールの法的規則のようにノンカフェインと言ってもいいだろう!という方もいらっしゃいますが、ここでは区別します

 

ちなみに、日本には、"デカフェ"の明確な基準はありませんが、EUでは、レギュラーコーヒーでカフェインの含有量が0.1%以下(インスタントコーヒーは0.3%以下)のものがデカフェという名称を使用することができます。

 

さて、このデカフェ。カフェインを抜くと言っても、そのやり方は様々。それにはどのような種類があるのでしょうか?

 

水抽出(スイスウォーター式)

 簡単に言えば、カフェインだけが溶け出すようにされた特殊な水の中に、コーヒー豆を漬けて、コーヒー豆からカフェインを取り出す方法です。

 この時、コーヒーの持つ風味も溶け出してしまう部分もありますが、水からカフェインを取り除いた後、この水の中に再度コーヒー豆を漬けるため、溶け出していた風味もコーヒー豆に戻っていくとされています。

 他に比べてコーヒーの成分の損失が少ないのと、化学物質を使わないので、健康に問題がないのが利点です。

 

超臨界二酸化炭素抽出

 二酸化炭素を超臨界流体という、コーヒー豆への浸透と成分の抽出に効率の良い状態に変化させ、カフェインを抽出、取り出す方法です。こちらも溶剤を使用しないため、健康に問題がないのと、成分の損失も抑えられるという利点がありますが、処理コストが高くなってしまうことが問題のようです。

 当店のエチオピア グジ デカフェは、この超臨界二酸化炭素抽出法を日本国内で使用したとても貴重なカフェインレスコーヒー。ぜひ一度お試しください。

 

 

 

どの方法を使用してデカフェに仕上げているか、説明されてあることも最近は多いので、一度購入前に確認されてみても良いかもしれません。

 

いずれの方法にせよ、デカフェ処理をすると普通にコーヒー豆を販売するよりも、高くなってしまいます。そこで昔は(一部は今でも)コーヒー豆の品質を落としてカフェインレスにするということが多くありました。

 

その結果として、デカフェ=不味いというイメージがついたのかもしれません。

 

また単純に、カフェイン自体が苦味を多少左右するため、カフェインレスコーヒーは苦さも弱い傾向にあります。※苦味だけなら焙煎の深さで調整することもできます

 

加えて、日本ではまだまだデカフェの需要が多くないため、デカフェに使用されるコーヒー豆自体の品質も良いものが少なく、おいしいデカフェのコーヒーがないという意見が多いように思います。

 

ですが、スペシャルティコーヒーのようなグルメコーヒーの台頭によって、デカフェでも美味しいコーヒー豆を求める方が多くなり、今では美味しいデカフェコーヒー豆も昔よりは比較的簡単に手に入るようになりました。

 

今後も、美味しいデカフェ需要が高まれば、もっともっと美味しいデカフェは増えていく可能性だってあるのです。 

 

 

少なくとも、私たちが取り扱っているカフェインレスコーヒーは高品質なスペシャルティコーヒーのデカフェ豆のうちのひとつでもあります。

 

デカフェと低カフェインコーヒー

余談ですが、現在は上記のようにあとからカフェインを除去するのではなく、最初からカフェインを含まないコーヒーノキを作ろうという取り組みも行われています。しかし、まだ商品化には至っていないようです。

 

そんななか、UCCがもともとカフェインの少ない品種のコーヒーノキを見つけ、それを育て、かつては商品化したこともありました。

 

今後はデカフェ(カフェインを抜く)ではなく、ナチュラルカフェインレスのコーヒー豆なんてものが一般化されるときもあるかもしれませんね。

 

デカフェのコーヒーのまとめ

いかがでしょうか。

 

先ほどもご案内したように、今のところ品質の良いレベルのデカフェは、国内では現在あまり見かけられません。ですが、「カフェインレスしか飲めないけどコーヒーが飲みたい」という方も少しずつ増えてきており、美味しいカフェインレスコーヒーが増えているのも事実。

 

カフェインをあまり摂取したくないとき、ご自身でどれくらいのカフェイン量なら良いか、味はどんなものが良いか、ご自身の目的にあったものを選ばれてみてはいかがでしょうか。

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