アイスコーヒーにおすすめのコーヒー豆とは?アイスコーヒーに専用のコーヒー豆はあるの?

アイスコーヒーにおすすめのコーヒー豆とは?アイスコーヒーに専用のコーヒー豆はあるの?

夏になると欲しくなるのが「アイスコーヒー」

 

「夏でもホットコーヒーだよ!」なんて熱心なコーヒーファンの方もいらっしゃいますが、多くの方は夏には冷たいドリンクを飲みたくなるでしょう。

 

ですが、そんなアイスコーヒーを自宅で作ろうと思うと、悩むのが「コーヒー豆」。アイスコーヒーには専用のコーヒー豆があるのでしょうか?普通のコーヒー豆ではアイスコーヒーにはできないのでしょうか?

 

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アイスコーヒー専用のコーヒー豆ってあるの?

インターネットで、アイスコーヒー専用豆について調べると、かなりの数の商品がヒットします。

 

こうしてみると、「アイスコーヒーにはアイスコーヒー専用のコーヒー豆を使わなきゃいけないんだ!」と思われるかもしれません。

 

実際、「アイスコーヒー用オリジナルブレンド」「アイスコーヒー用深煎り豆」などと紹介されていると、それを使わないと美味しいアイスコーヒーが作れないような気もしてきます。

 

ですが、これは正確ではありません。ときどき喫茶店のオーナーさんなども誤解していますが、「アイスコーヒーはどんなコーヒー豆を使ってもいい」のです。

 

確かに、カフェや喫茶店でも、アイスコーヒーには深煎りのコーヒー豆を使うことが多いので、市販で「アイスコーヒー専用」と言っているコーヒー豆は、基本的にほとんど深煎りです。

 

ですが、浅煎りのコーヒー豆でも美味しいアイスコーヒーは作れますし、どんな豆を使っても美味しいアイスコーヒーは作れます。では、なぜ「アイスコーヒー専用の豆」なんてものが売られ始めたのでしょうか?

 

人間の味覚は冷たい液体には鈍る

通常、人間の味覚は体温より冷たい液体になるほど鈍り、味を感じにくくなります。また、冷たい状態では温かい状態に比べ、湯気などもたたないので、味だけでなく香りも感じづらくなります。

※酸味など一部の味わいに関しては温度に関係なく感じるものもあります。

 

そのためか、昔からカフェや喫茶店では、アイスコーヒーには通常より深煎りのコーヒー豆を使うことがほとんどでした。そうすることで、アイスでもコーヒーらしい味わいや香ばしい香りを残した、ボディ感のあるコーヒーを提供できたのです。

 

それ以外にも、推測ではありますが、少ない量で強い味わいが出やすい深煎りのほうが飲食店としては原価コストが下げられるメリットもあったかもしれませんね。アイスコーヒーはホットコーヒーよりも1杯あたりの粉量を使うため、原価コストが高いことが一般的なのです。

 

こうしたアイスコーヒーならではの味わいの特徴や、それが習慣化した一般の方のために、現在、市販の"アイスコーヒー専用豆"は深煎りが多いのだと思われます。

 

「では、アイスコーヒーには深煎りのコーヒー豆のほうがおすすめなの?」

 

と思われるかもしれませんが、それはあくまで好みです。

 

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浅煎りのアイスコーヒーならではの楽しみ

浅煎りや中煎りのコーヒー豆をアイスコーヒーに使えば、酸味がハッキリとしたフルーティなコーヒーに仕上げることができます。深煎りのアイスコーヒーと違って、浅煎りや中煎りはゴクゴクと飲み干せるので、これはこれで人気です。

 

 

実際、最近のカフェやコーヒー専門店では、「ホットコーヒー」「アイスコーヒー」というメニューではなく、全てのコーヒー豆のラインナップをアイスかホットかで選べるお店が増えてきています。

 

特に、最近のスペシャルティコーヒー専門店では注文を受けてから1杯ずつドリップすることも増えており、この傾向は 顕著でしょう。

 

また、こうした浅煎りや中煎りのフルーティな酸味を活かして、果汁や炭酸ジュースと混ぜるコーヒードリンクも増えてきています。こうしたアレンジドリンクは深煎りのコーヒー豆でも作れますが、まったく系統が違うので、どちらが優れているということはできません。

 

アイスコーヒーアレンジドリンク

 

今でも店頭でコーヒー豆をご案内していると、「アイスコーヒー用のコーヒー豆をちょうだい!」なんてお客様がいらっしゃいますが、基本的にはホットコーヒーと同じように、お好みのコーヒー豆をアイスにしていただければ構いません。コーヒーの淹れ方、楽しみ方はだんだんと変わってきているのです。

 

まとめ

一般的に市販されているアイスコーヒー専用の豆は深煎りが多く、深煎りをアイスコーヒーに使えば、飲みごたえのあるしっかりとしたコーヒーを味わうことができます。ですが、フルーティで軽やかなコーヒーがお好きな方もいらっしゃるでしょう。

 

アイスコーヒーに使う豆は「これでないといけない!」という専用の豆があるわけではなく、「あくまで好み」と覚えておくとよいでしょう。

 

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